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【コラム】満濃池(香川県まんのう町)を訪問

2026年2月27日 満濃池(香川県まんのう町)

香川県まんのう町の中心にある日本最大級の灌漑用の農業ため池「満濃池」(まんのういけ)。

雨の少ない香川の農業用水は、その半分がため池によって支えられており、現在は登録されているだけでも1万2000以上あります。

総貯水量 15,400,000㎥ は日本一。

周囲約20㎞、水深約22m、灌漑面積3000haという圧倒的スケールです。

歴史はきわめて古く、大宝年間(701年~703年)に築造され、その後、弘法大師・空海が、821年に改築整備したと言われています。空海といえば、唐の長安に渡り、わずか8か月で密教を極めて帰国した日本史上における大天才のなかの大天才。帰国後は仏教布教だけではなく、土木技術を生かして故郷に貢献するという偉業を成し遂げていたのです。

満濃池を訪問する前に立ち寄った総本山善通寺のレリーフにも、弘法大師・空海が満濃池改築を担ったという説明がありました。

なお、空海は今の善通寺市出身で、善通寺を813年に創建されました。

満濃池は、1854年(嘉永7年)の7月に決壊したことが高松藩の記録などからわかっています(嘉永7年7月満濃池決壊)。

原因は、1854年(嘉永7年)6月15日にあった「伊賀上野地震」(伊賀・伊勢・大和および隣国地震、推定マグニチュード7.0、死者1300名以上)によるもので、漏水被害を経て1か月で決壊に至ったということです。

現代においても、香川県の各自治体では、ため池の決壊を想定したハザードマップが作成されています。

 

※善通寺のレリーフ

 

(参考資料)

香川大学四国防災共同教育センター「四国の代表的防災風土資源について」

まんのう元気プロジェクト

まんのう町総合防災ハザードマップ

宇佐美龍夫『日本被害地震総覧 599-2012』(東京大学出版会)154頁

(Special Thanks)

香川県弁護士会所属の多田崇弁護士に大変お世話になりました。