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【書籍】『災害復興法学Ⅲ』(慶應義塾大学出版会)

災害復興法学Ⅲ

岡本正 著

A5判/並製/416頁
初版年月日:2023/10/13
ISBN:978-4-7664-2918-3 (4-7664-2918-4)
税込価格:3,300円

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慶應義塾大学出版会
災害復興法学Ⅲチラシ

 

 

この国の未来を担うあなたへ

 

人間の復興を目指すオール・ハザード・アプローチ
感染症×風水害×防災教育×事業継続慶應義塾大学で誕生し全国へ広がる人気講座の最新刊が遂に登場
感染症、地震、津波、台風、豪雨を乗り越え次の百年へ叡智を繋ぐ政策ドキュメンタリーオール・ハザード・アプローチへ

 

「人間の復興」を目指すための法制度の在り方は共通しているはずである。新型コロナウイルス感染症の脅威はまさに災害である。自然災害と感染症のリーガル・ニーズには多くの共通点が見出された。西日本豪雨や令和元年東日本台風等の政策は感染症対策に応用され、パンデミックを乗り越えた叡智はのちの災害復興政策を進展させた。被災者の声から復興政策の軌跡を描き出す政策ドキュメンタリー「災害復興法学」は、生活復興基本法を目指してオール・ハザード・アプローチへと至る。
災害復興法学は、医療、看護、福祉、公衆衛生、公共政策、事業継続、リスクマネジメント、メディア等の様々な分野と連携しながら、学校教育、社会教育、生涯学習、金融教育、主権者教育、消費者教育、防災教育として、あなたの傍にある。

 

 

(目 次)
プロローグ

第1部 新型コロナウイルス感染症と災害復興法学―COVID-19
第1章 新型コロナウイルス感染症は災害か: 災害対策の知恵を感染症に活かせ
第2章 新型コロナウイルス感染症とリーガル・ニーズ: 動き出す法律家たち
第3章 感染症対策にも被災ローン減免制度を: 被災ローン減免制度コロナ特則とガイドライン立法化提言
第4章 新型コロナ関係給付金を差押えから保護せよ: 特別定額給付金等を巡る諸課題
第5章 オンラインで契約紛争解決: 弁護士会の新型コロナADR・ODR
第6章 正しい情報と正しい判断で職員・顧客を守る: 新型感染症対策とBCP・BCM
第7章 新型コロナウイルス感染症に立ち向かう知識の備え: あなたを助けるお金とくらしの話

第2部 異常気象と災害復興法学―DISASTERS
第1章 西日本豪雨とリーガル・ニーズ: 豪雨災害の声を徹底分析
第2章 令和元年台風被害とリーガル・ニーズ: 巨大台風襲来の大きな爪痕
第3章 義援金差押え禁止法恒久化: 水害と感染症と恒久法への道のり
第4章 終らない半壊の涙・境界線の明暗: 災害ケースマネジメントで申請主義の壁を乗り越えろ
第5章 避難所TKBと感染症対策: 災害救助法の柔軟運用と限界
第6章 続・続・個人情報は個人を救うためにある: 災害と個人情報利活用
第7章 救えた命、失われゆく声: 命を守る災害関連死データの集積と分析
第8章 首都直下地震発生、東京から脱出せよ: 東京「仮」住まい

第3部 分野を超越するこれからの災害復興法学―RESILIENCE FOR ALL HAZARDS
第1章 知識の常備薬をポケットに: いつでも、どこででも、だれでも学べる社会教育としての災害復興法学
第2章 知識を伝えるのはあなた: 命を繋ぐ災害ソーシャルワークと災害復興法学
第3章 その時メディアは何を伝えるか: 被災者支援報道と災害復興法学
第4章 災害看護の力の源泉: 健康支援・医療支援としての災害復興法学
第5章 会社は人でできている: 組織のリスクマネジメントと災害復興法学
第6章 災害法務の専門人材を創れ: 公共政策学としての災害復興法学
第7章 災害復興法学が目指す生活復興基本法: 被災者のリーガル・ニーズから基本法を創る

エピローグ: 14歳のための災害復興法学