【コラム】秋田地方気象台とアメダス(秋田)
2026年2月22日
秋田地方気象台を訪問しました。
まずその威容に圧倒されます。高い2つの塔。大きな球体と半球のドーム。半球ドームの塔は、高層気象観測のためのラジオゾンデを放つ飛場。球体ドームの塔は、レーダー気象観測のためのアンテナが格納された「レドーム」(レーダードーム)の塔です。
秋田地方気象台の最大の特徴は、1か所(=コンパクト)で「地上気象観測」「レーダー気象観測」「高層気象観測(ラジオゾンデ)」の3つの観測を実施している(=フルスペック)という点です。高層気象観測には、ウィンドプロファイラも含まれますが、ラジオゾンデも行うのは実に珍しいのです。秋田のように、1か所でフルスペックのラジオゾンデまでセットになっている場所は、日本国内では唯一無二なのだそうです。
なお、ラジオゾンデとは、気球に吊り下げられながら、気温、湿度、気圧、風向・風速(GPS計測)を観測する装置です。9時と21時に放たれます。秋田では実際は8時半と20時半に放つそうです。
敷地内にアメダスもあります。秋田気象台では、気温、降水量、風向・風速、日照時間、湿度、積雪の深さを自動観測しています。ところが、柵で囲まれた場所には、積雪深レーダーや降水量を図る機器は見受けられるものの、風向計は見当たらず、風はどこで計測しているのかなと疑問に感じ、「このアメダスは今も現役なのか?」と秋田地方気象台(仙台管区)に問い合わせまでしてしまいました(もちろん現役です)。
なお、気象庁のホームページの「よくある質問」には、私と同じ質問がすでに掲載されていました。以下に抜粋します。そのうえで、改めてこのコラムの1枚目の写真を見ると、手前の建物(秋田合同庁舎)に風向計らしきものが設置されているのが分かります。
気象台の敷地には風向風速計が付いていないようですが、風の観測はどこでやっているのですか?
実は隣のビル(秋田合同庁舎)の屋上に気象台の風向風速計があります。風はビル等の影響により変化が生じます。秋田地方気象台があるビルにはレーダー観測や高層気象観測のための塔があり、風の観測には適していません。そのため影響を受けにくい場所として隣のビルの屋上に設置されています。
秋田気象台の業務は気象庁に記載がありましたので以下抜粋します。
秋田地方気象台では、自然災害の防止・軽減・交通の安全確保、産業の発展等に寄与するため、以下の業務を行っています。
●防災気象情報の発表・解説
●地震や津波に関する情報の発表・解説
●火山に関する情報の解説
●天気予報の発表・解説
●気象観測、観測測器の管理
●気象災害予防・軽減のための調査
●防災機関との連携、防災気象情報の普及啓発
●気象資料の保存・管理
●気象証明・鑑定、気象観測施設の届出窓口
もうひとつ、気象関係で「秋田」といえば…
「北緯40度線」と「東経140度線」が交わるところです。
日本の国土で、10度単位の緯線と経線が交わるのはこのN40/E140のみ。
秋田市ではなく「大潟村」が交差点。
大潟村のその場所には「経緯度交会点標示塔」があるそうです。いつか訪れてみたいものです。
参考資料























