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【写真報告】平成30年7月豪雨(西日本豪雨):広島県熊野町・坂町(2018年11月22日)

平成30年7月豪雨(西日本豪雨)の被災地である広島県熊野町・坂町を訪問したので備忘のために写真報告させていただきます。街の再生・復興に向けた課題は多く、地元の広島弁護士会や士業ネットワークが精力的な支援を続けているところです。アレンジいただいた広島弁護士会の先生方、お話しをいただきました被災され復興に尽力されている皆様、ありがとうございました。課題を受け止め、制度・施策の改善につなげていきたいと思います。

災害救助法に基づく仮設住宅(いわゆる「みなし仮設住宅」を含む)については、その入居期間は通常2年を最低とする運用が定着している。ところが、広島県においては、原則6か月という極めて短い期間を設定し、住民を不安にしているという課題がある。しかも熊野の一部の地区のようにインフラ復旧や砂防ダム建設で2年以上の避難指示が見込まれるエリアでは、6か月以降に住まいを失ってしまう事態に陥る。弁護士の提言により一部の地域では入居期間の延長が既に決定されているが、あくまで「延長」を繰り返す手法は必ずしも妥当ではない。2年あるいは避難に相当する十分な期間を確保し、住まいを安定させたうえで、早期の復旧再建を促すという施策がふさわしいのではないだろうか。岡山県や愛媛県はみなし仮設住宅の入居期間を一律2年としていることからすれば、広島県には運用のより一層の改善が求められる。

 

【写真報告】広島県熊野町と坂町(2018年11月22日撮影:岡本正)

 

広島県熊野町川角「大原ハイツ」地区

造成された分譲宅地が急斜面に広がる。夜8時ころから2か所で大規模な土砂崩れがおき、家屋や自動車を下方へ押し流した。1回目の土砂で団地へ続く唯一の道路が土砂で埋まり、出口付近で行列する車に第2回目の大規模土砂災害が襲う。家屋や道路に残っていた住民12名が犠牲になる。幼い命もあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広島県坂町小屋浦地区