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【コラム】東京ガス本社にて災害対策・安全対策設備を視察(備忘メモ)

 

2019年9月4日、「一般社団法人レジリエンス協会」の企画で、東京ガス株式会社本社(東京都港区)にて安全対策・災害対策設備の一部を視察する機会を得た。レジリエンス協会では、研究会の顧問を務めるなどしているため、お声をかけてくださった。

 

ガス供給会社として最高水準の安全対策・災害対策設備を誇る東京ガス本社の中枢を視察できたことは大いに刺激となった。東京ガスの安全と防災については、同社ウェブサイト「安全と防災」ページに詳細が記述されているので、是非参照されたい。

 

平常時から災害時まで、安全と防災の「要」といえるのが「SUPREME:超高密度リアルタイム地震防災システム」(シュプリーム・システム)である。首都圏に4000基設置されているガス圧力調整器「地区ガバナ」ごとに設置された地震計(SIセンサー)を利用し、本社の「供給指令センター」でリアルタイムで状況を把握する。自動停止、遠隔遮断、300以上のブロックごとのきめ細やかな再開などが、このシステムを通じて、相当程度自動・遠隔で行えるようになっている。

 

リアルタムの情報は、気象庁情報よりも確実に会社の設備の状況を把握できるメリットがある。加えて、社員の動員や避難、BCM(事業継続マネジメント)のための人材確保にも即座にデータを役立てることができる。

 

なお、供給指令センターの責任者(4交代のため4名いる)は、万一のときには、社長や役員にかわる、災害本部責任代行者としても指定されており、指示命令系統を混乱させない危機管理マニュアルの徹底ぶりがうかがえた。

 

実際の「供給指令センター」「緊急出動拠点(ガスライト24)」なども見学でき、大変貴重な機会となった。東京ガスの皆様、企画してくれたレジリエンス協会の皆様に感謝したい。