活動実績

【分科会】(情報ネットワーク法学会)「第1分科会:公的部門における個人情報の取扱いに関する諸相」

第25回 情報ネットワーク法学会研究大会(一橋大学:一橋講堂)

2025年111月23日~11月24日

第1分科会 公的部門における個人情報の取扱いに関する諸相

日   時  2025年11月23日 10:35~12:05(一橋講堂)

 

個人情報保護法の第二次いわゆる3年ごと見直しの中では、個人情報・個人データの区分等の基本的な概念についても議論が及んだが、具体的な改正項目にまでは至っていない。また、公的部門については、プロパーの議論をできるに至っておらず、平成28年改正、令和3年改正に続き、民間部門の改正項目のハネ改正的な流れがみられるところである。しかしながら、公的部門の規律の姿が今のままでよいのか、結局2000個どころか3000個の地方議会個人情報保護条例を立法させているのではないのか、という問題は残存しており、令和7年改正災害対策基本法や、同年に新規立法された、民事裁判情報の活用の促進に関する法律は、公的部門における個人情報の取扱いについて新たな視点を加えている。本分科会では、公的部門における個人情報の取扱いに関する諸相を活写することを目標とする。

 

【報告者:報告テーマ】
鈴木正朝(新潟大学):2000個問題から、残る2個問題へー公民二元的規制の課題

湯淺墾道(明治大学):議会・政治分野の個人情報保護

岡本正(銀座パートナーズ事務所・岩手大学客員教授):令和7年災害対策基本法改正で加速する個人情報流通

板倉陽一郎(ひかり総合法律事務所):民事判決データベースの議論にみる司法府の個人情報の取扱い