【コメント】(朝日新聞デジタル)「災害死者の名前、匿名のままなのか 「遺族の同意」とメディアと年月/連載 あなたの名前は 3・11犠牲者名を刻む」
朝日新聞デジタル(2026年2月11日配信)「災害死者の名前、匿名のままなのか 「遺族の同意」とメディアと年月/連載 あなたの名前は 3・11犠牲者名を刻む」
取材を受けてコメントが掲載されました。
「メディアの罪も重い」
そもそも、東日本大震災で被災した犠牲者全員の名簿は公開されていない。
震災直後は安否確認のためにも行方不明者と死者の名前を県警が毎日公表していた。ただ、後に見つかった行方不明者の遺骨の身元が判明した、といったケースでは、実名での公表は「遺族の同意」を必要とした。このため、一部の犠牲者名は公表されていない。…「遺族の同意」には、法的根拠があるわけではない。個人情報保護法が定める「個人情報」の対象に、死者は入っていない。弁護士の岡本正は、「亡くなった本人の人格や生きた証しの尊重を」と、全死者名の公表を訴えてきた。一方、「メディアの罪も重いですよ」と釘を刺す。災害時の個人情報の取り扱いのあり方を議論した国の有識者検討会で委員を務めた。安否不明者の氏名公表については、捜索活動の円滑化のためにも、家族の同意がなくても原則公開とする指針ができた。しかし、死者名の公表については、遺族に対するメディアスクラム(集団的過熱取材)への懸念から反対の声があがり、「議論を進めるのは難しかった」と振り返る。岡本は「マスメディアが徹底的に遺族に寄り添う姿勢を示し、説明を尽くさない限りは、匿名化の流れは止まらないのでは」と話す。
















